魅惑の初夏に咲く純白の花、泰山木(タイサンボク)
純白の大きな花びら
初夏の訪れとともに、主人の田舎の庭が華やかになります。
そこには、年を重ねるごとにどこか優美さを増す泰山木があります。
今年も、その泰山木が見事な白い花を咲かせました。
まるで光を纏ったようなその花は、直径50cmにも達する壮麗な姿を誇ります。
濃い緑の葉々と調和する純白の花は、ただただ美しいばかりです。
大きくなった泰山木は高い場所に花を咲かせるため、撮影するにも脚立が必要でした。
その美しさを下から見上げると、鑑賞するのは難しいかもしれませんが、その価値は計り知れません。
泰山木の花期は通常6月から7月にかけてで、朝は大胆に開花し、昼になると徐々につぼみ始めます。
日中の強い日差しを避けるためと思われます。
こちらは昨年の写真です。
7月の撮影で、雄しべが落ちた花です。白さがより鮮やかです。
花の命は短く、2日後には花びらが茶色に変色し、さらに2日後には全ての花びらが散ってしまいます。
その ephemeral(はかない)美しさに心が打たれます。
【調べてみました】
・科・属名:モクレン科モクレン属
・学名:Magnolia grandiflora
・和名・別名:大山木、白蓮木
・英名:Southern magnolia
・原産地:北アメリカ中南部
ミシシッピ州では、泰山木が豊富に自生しており、「Magnolia State(マグノリアの州)」という愛称で親しまれています。
州旗にもその姿が描かれています。
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