リビングルームのゴミ箱
インテリアを損なわないドイツのゴミ箱事情
ドイツ人宅のリビングルームで、私はゴミ箱を見たことがありません。
今では私も見習って、ゴミ箱を置かないようにしましたが、なんとも清々しい気持ちです。
では、ドイツのお家のゴミ箱は、どこにあるのでしょうか。
一般的には、シンク下に設置されています。
リビングルームやダイニングルームでごみが出た場合、各々がキッチンのゴミ箱へ持っていくのです。
「ソファに座りながら、鼻をかんだティッシュを捨てられないなんて不便!」と思った方もいらっしゃるでしょう。
しかし、ゴミ箱をあちらこちらに設置しないメリットを知れば、そんなことは些細なことかもしれない、と思ってくださる方もいると思います。
私が思う「ゴミ箱はキッチンのシンク下1つにするべき 6つの理由」を紹介させていただきます。
1.家中、回ってゴミ箱を集める必要がない
ゴミ出しの前に、あっちのゴミ箱も、こっちのゴミ箱もまとめて…というのは、急いでいる際にとても煩わしい作業です。
2.掃除の際、ゴミ箱をどかす手間が省ける
自分で掃除機をかけるにせよ、ロボットにお任せするにせよ、ゴミ箱の下は自らの手でそれを退かさないと綺麗になりません。
もともとそこに、何もなければ、家事がよりスムーズです。
3.家族皆が家事に協力してくれていると感じられる
一人ひとりが、一つの決められた場所にゴミを持っていくという行為は、間接的な家事の手伝いになります。
一人がゴミ箱を回って集めるより、皆が一つのゴミ箱に集める方が、一人の負担にならずフェアに感じます。
4.ゴミ箱を倒してしまう心配がない
箱につまずき、床にぶちまけてしまったゴミを拾い集める…
この作業、何とも虚しい気持ちになりませんか。
5.きれいに掃除した後のリビングルームに、不要な物・汚れた物が集められるゴミ箱がないのは、気分的に良い
私は個人的に、これが一番のメリットだと感じています。
「お気に入りの物に囲まれた生活したい。」と思って、インテリアに気を配っても、ゴミ箱があると、その中に溜まった不要な物の集まるオーラがリビングの空間を台無しにします。
蓋のないゴミ箱などで、ゴミが見えている場合は、なお悪いです。
6.ゴミ箱を洗う手間・ビニール袋を工面する手間が省ける
ゴミを直接入れる場合、ゴミ箱を洗う必要があります。ビニール袋をかける場合は、もらった袋を貯めておいたり、ビニール袋を購入する必要があります。
ゴミ箱の数が増えるだけ、その手間も増えます。
ビニール袋の有料化で、どう工面しようかと迷っている方は、この機会にゴミ箱の数を見直すのもよいかもしれません。
私は、ドイツのシンク下に取り付けられているゴミ箱ひとつだけを使うことが、とても効率的で気に入っています。
“設置位置、扉の裏に隠されている点、床から浮いている点”、私が今考えつく、ゴミ箱のベストな状態がドイツのお家にはあります。
(MANAMI KAUFMANN著)
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